keith中村

ランボー ラスト・ブラッドのkeith中村のレビュー・感想・評価

4.5
 なぜか、最近朝シャワーを浴びるたびに、ドアーズの「Five To One」を脳内再生してたんだけれど、まさか本作の実質的テーマソングがこれだったとは! おれ、超能力ある?!
 
 予告を見て、「ああ、前作で綺麗に終わってたのに、"First Blood"に呼応する"Last Blood"で幕を引くのね。じゃ、まあいいか。うまいね、こりゃ!」など思いと、「トイストーリー」は「3」で終わってもよかったよ! ダニエル・クレイグ版007は「スペクター」で綺麗に終わればいいのにまだ続篇作るのかいっ! と感じてるのと同じく(まあ、007はコロナで延期になったので未見なんで、まだ評価は措いておきますが)、蛇足感は拭えなかったし、さらに言えば「どうせ、どうみてもこれはスライ版『コマンドー』なんだろうな」と思ってました。
 
 が、いざ本篇を観てみると、「ええっ! そんな展開アリ(ッサ・ミラノ)?!(←やっぱり『コマンドー』に引きずられてる)」と驚愕。
 
 ともあれ、前作のエンディングで長々とロング・ショットでしか見られなかったジョン・ランボーの「実家」が仔細に拝見できたのが最高でした。
 
 前半、超幸せだもの。
 もう、ここだけずっと見てたい。
 ジョン、良かったね。今、ようやく人生でいちばん幸せだよね。
 
 なので、個人的には、第2幕以降は、PTSDのジョンが見た悪夢なだけで、ほんとうはずっと幸せな余生を過ごしていると思い込みたいのですよ。
 
 ロッキングチェアで目を醒ませば、ジョンも怪我なんかしてなくって、脇にはマリアとガブリエラちゃんがいて、「あっ、夢か」っていうエンディングを勝手に想像しても、誰にも文句は言わせないからなっ!
 
 最後にエンディング・クレジットに物申す。
 一作目からのフッテージで総括するのはいいとして、「それ5分前に見たわ!」ってとこまで入れるかね、普通?!

 まあ、そういうチープな感じも含めて、全然嫌いになれない作品です。