股旅

ランボー ラスト・ブラッドの股旅のレビュー・感想・評価

3.5
アリゾナの牧場で平穏な余生を送っていたジョン・ランボーは、娘同然に育てたガブリエラをカルテルに攫われてしまう。
一応、ランボーシリーズの掉尾を飾る作品らしいが、その辺はスタローンの胸先三寸。

まるでネクロストーム社の映画かと思わされるほどハーコーな殺戮が繰り広げられ、ついにはマイホームさえ戦場に変えてしまうランボーにまたぞろ無情の嘆き。牧場を絨毯爆破したときにわかりやすく戦場(ベトナム)がランボーに与えた習性が浮かび上がるのが恐ろしいトコロ。

そして入念にトラップを張り巡らせ、鍛冶溶接に勤しむ戦闘準備シーンのあまりの尺の長さにも並々ならぬ執念を感じてしまう。
ようやく取り戻した気高さを捨て、悪役と同じ地平で暴れるランボーの姿は、もはやスラッシャー映画の殺人鬼と見分けがつかない。

そしてスタローンは「ロッキングチェアに凭れてチル」がまだまだ似合わないお人である。良い意味で落ち着く感じがなくて嬉しい。