バルバワ

ランボー ラスト・ブラッドのバルバワのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

【どうでもいい前置き】
コロナの野郎のおかげで映画館に足を運べずにいた2ヶ月…戻ってきたぜ!!

出発直前、妻に「ランボーって終わったんじゃないの?」と質問されたんで「まだ終わってねぇ!何も!」と即答。ポカンとしくさっている妻を尻目に劇場へ!…因みに妻は私が映画館に行くことを快諾してくれました、ティーズル保安官より優しい!

いやぁ、続編希望!

あらすじはメキシコ麻薬カルテルに拐われた娘同然に愛していた少女ガブリエラが殺された!許さん!命を貰いに行くぜ…俺はお前の悪夢さ。…的な感じです。←ネタバレビューの為にあらすじがテキトーの極地!

【世界がランボーに優しくない】
名作『ランボー 最後の戦場』のエンドロールで延々と歩いて(マジでずっと歩いてる)実家に帰ったランボー。そこで平穏を手に入れたかと思いきや…やっぱり殺伐な世界からは逃げられないようです。
まあ、最初のシークエンスは、わりかしランボーには優しく地元の保安官からお礼を言われたり、同居人に尊敬されていたのです。
しかし、そこからものすごい勢いでドン底に落とされるランボー。大切な人は惨たらしく殺されるし、自身もボコボコにされ死にかけるしで身も心もズタボロで…結構観ていてツラかったです。でも今作を観た友人は「全部が上手くいかないようにする所がスタローンの映画作家として良心だよね」と、語っておりその通りだなと思いました。

【怪獣ランボー】
怒り爆発のランボーは誰も止められず、敵は凄惨な最期を迎えるしかありません。ラストバトルに至っては敵側が不憫になってしまうほどの一方的な殺戮を繰り返すランボー。まさに怪獣でした。

【続編は…?】
一応ランボーは生き残ります。そして馬に乗ってどこかへ去っていくという…予告でさんざん言われてた"さらば、ランボー"というのはまったく深い意味がなかったのだなぁと椅子からずり落ちそうになりましたが、問題は続編に対してスタローンが意欲的だということ。何でも先住民族と絡めたいようです。

【こういうのが良いなぁ】
ここで私個人が願うランボーの続編を書かせていただくと…

理性のダガが外れ犯罪者+気に障った奴らを手当たり次第に殺していくランボー。それに触発された国の為に戦った挙げ句、迫害された退役軍人もランボーとともに各地で暴動を起こす。この事態を重く見た政府は軍の中でも若手のエリート軍隊や歴戦の荒くれ者、ついには最強の暗殺集団をぶつけランボー抹殺を目論む!的な感じな話が観たい!

ランボー討伐隊のメンバーは…
《エリート部隊》
マイケル・B・ジョーダン
ジェイソン・モモア
フロリアン・ムンテアヌ
マックス・チャン(さかいさんキャスティング)


《歴戦の荒くれ者》
アーノルド・シュワルツェネッガー
ジャン=クロード・ヴァンダム
メル・ギブソン

《暗殺集団》
デンゼル・ワシントン
キアヌ・リーヴス
チャック・ノリス
ジム・カヴィーゼル

ランボーを支持する退役軍人部隊は…
《チームランボー》
ジェイソン・ステイサム
ドルフ・ラングレン
デイヴ・バウティスタ
カート・ラッセル

…タイトルは『シン・ランボー』。キャッチフレーズは「ランボーVS米国」。

因みにキャスティングは基本的にスタローンと共演したことのあるメンバーですが、デンゼル・ワシントンとキアヌ・リーヴスに限っては"ジョン・ランボーVSロバート・マッコール"や"ジョン・ランボーVSジョン・ウィック"が観たいからキャスティングしました!

なーんて、こんなの実現されたら死ぬわ!嬉しすぎて昇天するわ!


【ちゃんと作ろうとしている】
さてヨタ話は置いといて、今作を振り返るとしっかり考えられている映画だったなぁと思います。

例えば、ランボーの同居人の名前がマリアやガブリエラだったり、最終決戦の場所が馬小屋だったり、ラスボスが貼り付けにされたりと敬虔なキリスト教信者のスタローンらしい目配せがあったり、演出も台詞に頼らず仕草や目線で心境や状況を語らせていました。

というか改めて実感しましたが、スタローンって演技上手いですな!

【モヤモヤ】
まぁ、正直モヤモヤすることはありました。例えばメキシコの国の印象を更に悪化させるような市街の映像やメキシコにいたジャーナリストのカルメンや誘拐の仲介をしていたジゼルは物語のためのキャラクターだったし、ランボーもガブリエラを心配するならメキシコに同行するべきでしたし、ガブリエラが誘拐された後もノープランで攻め込むのもちょっと物語の推進力の為に奉仕しすぎな気がしました。

【最後に】
また感染者が増加傾向になってきたので映画館に足を運べなくなってしまいそうなので、今作だけは観ておいて良かったです!
あと『シン・ランボー』を宜しくお願いします!
バルバワ

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