ハンガリーのシニアコメディであり、ヒューマン映画。まさにミニシアターのお好きな方に向いてそうな感じかな？
『俺たちに明日はない』の高齢版と言えそうでもあり、ちょっと『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』の雰囲気も？？
81歳のおじいちゃんと70歳のおばあちゃん夫婦。1950年代の出会いは身分の違う男女だったが、それから幸せな結婚生活を続け、今は少ない年金でやりくりする生活。
ただ、電気も止められる程苦しい生活に嫌気が差し、ある日、おじいちゃんが発奮する‼︎
30年間、共産党の運転手を務めた証に1958年旧ｿ連製の高級車チャイカ(共産党員の公用車)を授かっていた。運転はしないものの大切に磨いてあった車に乗り、郵便局に強盗に入って難なく成功‼︎その後はおばあちゃんも乗せて、全部で5件の事件を次々と起こす。
警察も巻かれ、最後は車ごと爆破🔥アクションさながらのシーンもある‼︎
でも最後の最後にはカラクリもあって、なかなかどっこいプロのような手口でした‼️
年金問題や高齢化社会など､現代の日本にも通じるテーマを描きながらも、愛らしい老夫婦は街中のニュースでは悪人どころか、応援する人々で溢れる。正義のために立ち上がる老夫婦の姿に市民も、また私たち観る者も勇気付けられる。
素敵な老人讃歌になっていました❣️
