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永遠に僕のもののAQUAのレビュー・感想・評価

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)
3.6
主人公のカルリートスには窃盗に関して天才的な才能があり、彼は学校の同級生で男らしいラモンと知り合いラモンの家族とチームを組み、次々と窃盗から強盗へとエスカレートしていくクライムドラマだけど、単なる犯罪物ではなく、原題のEl Angelが示す通りカルリートスの犯罪に対して何も後ろめたいこともない無垢で純粋性がまさに天使のように描かれていく、ラモンへの想いがあるのか?と思えば平気で彼を見捨てるその無邪気さと普段から何かと上半身裸でいるところあたり、得てしてそれを狙っている感はあるものの、とても今作がデビューとは思えないロレンソ・フェロの独特な魅力が詰まった作品でした。
 
映画.com参照
1971年のアルゼンチンで12人以上を殺害した連続殺人事件の犯人である少年をモデルに、スペインの名匠ペドロ・アルモドバルが製作を務めて描いたクライムドラマ。1971年のブエノスアイレス。思春期を迎えたカルリートスは、子どもの頃から他人が持っている物を無性に欲しがる性格だった自分の天職が、窃盗であることに気づいてしまう。新しく入った学校で出会ったラモンという青年にたちまち魅了されたカルリートスは、ラモンの気をひくためにこれ見よがしな対応を取り、2人はいとも簡単に殺人を犯してしまう。次第にカルリートスとラモンの蛮行はエスカレートし、事態は連続殺人へと発展していく。本作が映画デビューとなる俳優ロレンソ・フェロが主人公カルリートスを演じる。

2018年製作/115分/R15+/アルゼンチン・スペイン合作
原題:El Angel
配給:ギャガ
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