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永遠に僕のもののsomaddesignのレビュー・感想・評価

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)
3.0
受け止め方が分からない。
なんて言えばいいの、これ!

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1971年のアルゼンチン・ブエノスアイレス。17歳の少年カルリートスは、天使のような美貌を持ちながら息を吐くように嘘をつき、罪悪感なく盗みを働く問題児。転校先の学校で出会ったラモンという野生的な青年に魅了され、すぐに親密な絆で結ばれる。二人はラモンの父で前科者のホセと窃盗団を組み盗みを繰り返して行く。大金を手に入れても満たされず、暴走するカルリートスは、ラモンが自分を置いてパリへ旅立つという噂を耳にし……。

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口コミと前評判の高さで見に行ったけど、
自分にはお耽美すぎてイマイチ楽しめず。



モデルになったカルロス・ロブレト・ブッチの事件当時の写真を見たらまーーー美少年。「ターミネーター2」の頃のエドワード・ファーロングみたい。これでブロンド髪だったそうだから、そら天使だったに違いない。

罪悪感のないサイコパスの物語ってより、いつまでも満たされることのない空虚な自分を持て余してるっちゅーのか、自身に生の実感がなくて他人の生死にも鈍感な少年の内面に迫っていこうとしたような作品。

なんとなく連想してしまったのは「キレる17歳」と呼ばれた、サカ○バラ事件に端を発する2000年前後に相次いで発生した17歳前後の少年による凶行。自身を「透明な存在」と表現した少年Aに重なって見えてしまった。

相棒ラモンの存在や関係性は「満たされない気持ち」のメタファーかなあ?🤔

逆ヒーローズジャーニーみたいな円環構造ストーリーとか、終始ソフトフォーカス気味でカルリートスの内面に密着してくカメラワーク、暖色系ばかりが印象に残るカラーリングが面白かった。
カルリートスの肉薄しすぎて、プカプカ浮遊する悪い夢を見てるような気分。実際所々寝てしまった😴


現在もアルゼンチンで収監中のカルロス・ロブレト・ブッチ。60代終盤に差し掛かり、アルゼンチンで最も長く収監されている囚人だそう。近影を見たら、あの美少年がタコ入道 or 邪悪なWEST BAMみたいな見た目に変化していて驚いた。同時にこの変化をずっと刑務所の中で経たのかと思うと感慨深い。

83本目