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永遠に僕のもののlamiのレビュー・感想・評価

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)
4.5
カルリートスの不思議な魅力にやられました。観賞後にあらすじを見て納得。やっぱり美しく撮られていたんだ。
ガリフェチなので全体的にぽちゃっとしているギャップ(特にお腹笑)と葛藤したけど、終始魅入られて鑑賞時間もあっという間だった。

ラモンの家のブルーの壁をバックに自由気ままに歩き踊る姿は、好み過ぎる空間の色彩と相まって、しばらく忘れられそうにない。

どこか中性的で、男までも思わずうっとり見つめてしまう感じ、ダヴィデ像のような髪型はドランの『胸騒ぎの恋人』と重なった。
でも今作は実話なんだ・・・。
そう思うと何とも遣る瀬無い気持ちにさせられる。

軽快に犯罪を重ねていく少年の行為には"悪意"がさほど感じられず、サイコパスな描かれ方がよかった。
ただ被害に遭った人々や善良な両親が気の毒でならない。
美しく愛らしい見た目の少年であるが故に、"無垢な少年が悪魔に取り憑かれてしまったのでは!?"とか思ってしまう自分の皮肉さに気付き、複雑な気持ちになった。
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