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永遠に僕のもののjozeのレビュー・感想・評価

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)
3.6
天使のような悪魔。

主人公カルリートスを表現するには、この言葉以外見当たらない。ブロンドと呼ばれる事を極端に嫌う美少年。チェゲバラにも見えるし、マリリンモンローにも見えてしまうから不思議。決して満たされない欲望を、躊躇ない殺人や罪を重ねる事で補う姿が儚く痛々しい。理想と現実の狭間で、脆すぎるジェンダーがゆれていた。

終盤にて邦題である"永遠に僕のもの"の意味を知ることになるが、原題の"ザ・エンジェル"のほうがストレートでわたしは好きです。

君は堕天使。美しいものには棘がある。
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