永遠に僕のものの作品情報・感想・評価 - 5ページ目

上映館(18館)

「永遠に僕のもの」に投稿された感想・評価

ひたすらに画面映えしている。
画角と色味がオシャレすぎる好き。
ただでさえ最高なのに、カルリートスの顔面が美しい。それだけにお金払う価値がある。心をえぐられるような視線に何度も殺された。
映画館に売ってたフォトパンフレット買いました。
比べるものでもないけど、話としては「君の名前で僕を呼んで」の方が好みだった。
犯罪を衝動的に重ねる若者、という古典的なモチーフを主演の圧倒的な存在感、スペイン映画らしいビビッドな原色使い、オフビートなタッチ、さらに同性愛の要素を取り入れる事で新鮮に描いている。ブエノスアイレスのクールな音楽が掴み所の無い主人公の内面を見事に語っている。全体的にウォン・カーウァイやアルモドバルの影響を感じさせる。ただ、魅力的な登場人物の内面を掘り下げ切れていなかったり、途中で登場する主人公の彼女をストーリー上で活かしきれていなかったりと色々な要素を入れすぎて語り口が散漫になっている感じは否めない。
かほ

かほの感想・評価

3.4
青と赤の色の組み合わせがいんしょうてきでそれがむっちゃお洒落やった
あと唇のシーンぞわぞわしたむっちゃ狂気的やし生々しい
ハッキリ言わんから考えないとついていかれへんむずかしいけどおもしろかった
相方と仲はいいんだが、コミニュケーションが取れてるようで取れてない。妙な言い方をすると、何だか藤子不二雄マンガのような呼吸で、例えばQ太郎と正太のような……。そんな「美しきオバQ」である美少年の「すこしふしぎ」な挙動にやられる一本。両親のキャラのしょぼさなど、物凄くリアルな部分もある反面、ダンスシーンの夢幻感などギャップが味わい深い。脱獄シーンがお気に入り。
Fumi

Fumiの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

今夏注目作のひとつ。封切りしてすぐだからか、映画館は満員で。

映画本編より先に言いたいのは、昭和の少女マンガから飛び出てきたかのようなカルリートスとラモンの風貌!ラモンはちょっと劇画タッチ、カルリートスは萩尾望都先生や竹宮恵子先生が描く男の子という感じ。そんな服装も昭和レトロな2人が現代のアルゼンチン監督が演出する赤や青の映像に乗っかってて興味深い。

カルリートスを演じた、ロレンソフェロは、期待通りで良かった。
何度か、「マリリンモンローのよう」と言われるシーンがあるように、肉感的。背もそこまで高くなく、筋肉質なところもなく、原題のel ángelと言われても納得。善悪の区別がなく、何をやっても何も感じるところがなく、感情を表に出る箇所もごくわずか。逆に何も感じられない苦悩(それも感じられてるかどうか。。)すらあるような。

でも、どんな悪事を働いても帰ってくるところはいつも両親のもとというのが、ほんとに子供というか、イノセントというか。
だから警察につかまるのは嫌なのね。自由がないから。

上背がなさそうなので、このあとどういうキャリアを積んでいくかわからないけど、今作を見る限り、比較されてるティモシーシャラメとは違うタイプにお見受けしたよ。


ペドロアルモドバルとはこれまで幾度となく、趣味が合わなかったけど、監督じゃなくプロデュースならよいのかも。
主演のロレンソ・フェロにやられた❗

色気ヤバイ❗ハマり過ぎ注意ですよ💦
マジで💦💦

もうそれだけで引っ張っていける存在感でした❗
染み渡る綺麗なボーイズラブ
なかなか伝えられない想い
最後のダンスシーンはなんだかしみじみした
肉浪費

肉浪費の感想・評価

3.6
堕天使も微笑むブロンドでベイビーフェイスのピュア・悪人
現実に人を魅了する策謀のない"ジョーカー(愉快犯)"とはこういうヤツ

ここまで悪意と認識させない無自覚の純度の高い"悪意/愉快"だと見てるこっちは着地点を見失うw その居心地の悪い浮遊感。

この映画自体が真にロレンソ・フェロ(カルリートス役)の"ほぼ"独り舞台、魅力一点ものとして突き抜けて描き切ったのは、視聴者も病みつき、熱に浮かされたような不思議な鑑賞感を抱かせていると思います。
と言っても、魅力は限定的だとしても、繋がりやその形は共犯関係になる相棒のチノ・ダリン(ラモン役)も異彩を放つ存在感を見せるので要注目です。
その関係が"思わせぶり"で"詩的"。この映画で一番の魅力として吸い寄せられた感覚の奇特…いや危篤な人も多いのではないでしょうか?(笑)

ただ、個人の感想としては、主人公のカルリートスは生粋で純粋の憎めない(目の離せない)「キ○ガイ」で、共感・感情移入の入る隙が一分もなく、人物の魅力=人物への「理解」とするならば、掴み所のないままに終わるので、見た目・演技を抜きにすると映画として厳しく感じてしまいました…
そこで、それを違和感なく没入させるのに貢献しているのがサントラだなぁと、かなり印象的に感じました。

赤いルージュ、赤いブリーフ、艶と幼を兼ね備える純朴な欠損の『悪』
あ

あの感想・評価

3.8
全体的な雰囲気は良かったが、ストーリー性やメッセージ性が無かった。
ManaHiraki

ManaHirakiの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

予告編とすこし印象、というか台詞がちがった?

カルリートスの思想はこうだ。
“『他人のもの』なんてものは存在しない。”
“僕は神様の使徒(スパイ)”
自由に、楽しんで、盗みを繰り返す。

カルリートスは、転売して金儲けするラモンとは違う。
彼は金に興味はないのだと思う。
富を手にすることではなく
スリルを味わって、生きていることを実感する。
それはきっと宝探しのようなものかもしれない。
誰のものでもない宝石を集めて回る。


だけど最後、ラモンと心中を図ったのは、自分と一緒にいると思っていた相棒が、“誰かのもの”になってしまったと感じたからだろう。

永遠に、自分のものにしたいと初めて思ってしまったか。


殺人や泥棒を繰り返す、なんという堕天使なのだと思えば、浮浪者の胸にパールのブローチをつける。

カルリートスは慈悲とか倫理観が欠落している
とても合理的なのだ。
バレたから殺す
相棒を殴ったから殺す

浮浪者にプレゼントをしたのは、きっと同じ感覚だ。
お金がないなら、お金になるものを与えてやる。

優しさなんてものではなく。

彼は自由を愛した。
逃走中の電車内で涙を流したのは、
自分の体が、自分のものではなく
自由を奪われたと感じたからだろう。
彼の感情が一番現れるシーンだ。

カルリートスはきっと美しいものが好きだ。
ベッドに横たわるラモンの下半身に宝石を散りばめる。
絵画を飾る。
パールの耳飾りをつけた自分を若き母に重ねてうっとりと見つめる。

彼には彼で美学があったのだろう。
盗みもその一部だ。
彼にしかないロマンが彼を暴走させたのかもしれない。
美しい毒が。