ノラネコの呑んで観るシネマ

キング・オブ・トロール 勇者と山の巨神のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

3.7
カリコレ。なかなか楽しい。
古のノルウェーを舞台にした、フォークロアファンタジー。
18歳の誕生日までに結婚するという掟を破ったため、トロールに攫われたお姫様を救うため、三人の農夫の息子が冒険を繰り広げる。
ハリウッド物みたいに、話型があまりモダナイズがされてない。
いかにも“ザ・昔ばなし”という作りで、放りっぱなしの描写が多かったり、色んな意味で緩いのだけど、そこがいい。
かつての「ストーリー・テラー」を思わせる牧歌的世界観が好みなら、楽しめるだろう。
とは言えヒロインのキャラクター造形とか、最低限時代には合わせてるけど。
ところで主人公のライバルになるデンマークの王子の扱いが結構ヒドイのだけど、こういう所に北欧三国の対抗意識が見え隠れしていて面白い。