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THE GUILTY/ギルティのnobmk16のレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
3.8
ある事件を起こしたことでオペレーターとして働いてる警察官の男が誘拐された女性からの電話を受けたことから何とか助け出そうとするも衝撃の真実に辿り着いていく作品。
全編を通してオペレーター室での映像のみで進んでいきます。主人公以外の、誘拐犯や誘拐された女性、同僚などは音声のみです。それだけに、観ている側は脳内で電話の向こうの映像を想像しながら観るため、まさに主人公の状況と同じような視点や感覚で観ていくことができます。かといって無駄に中だるみすることなく観れましたし、むしろ電話での会話のみで進んでいくため、登場人物の言葉1つ1つをしっかり聞く必要があり、目が離せない、耳が離せないといった感じの作品になっています。
この作品を観終わったときに、先入観で物事を決めつけてしまうことの危険性を訴えかけてくるようなメッセージ性も感じ、日常の中で先入観や固定観念で判断することは時として間違った方向に物事を進めてしまうということを言われているような気分になりました。
どんでん返し要素もあり、会話のみでも十分楽しめるという点では良作だと思います。
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