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THE GUILTY/ギルティのRyuのレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
3.8
デンマーク産のワンシチュエーションサスペンス。

ワンシチュエーション×サスペンス、個人的に好きなジャンルの組み合わせ。
会話だけで物語が進んでいく という設定がとても斬新でした。耳からの情報しかないため、物事の判断材料としてはかなり乏しいです。その分想像力が掻き立てられて、考えるおもしろさも今作の大きな魅力だと思います。そして緊張感も尋常じゃなかったです。
タイトル回収のためにくっつけた感も多少ありますが、主人公の過去の話との絡み合わせ方も嫌いではないです。“罪”ってどこまでのことを言うのか?“罪”の重さの違いは何で判断するのか?そんなことも考えたりもしました。この誘拐事件の真相が真相なので、スッキリするというよりかは、こうキューっと胸が締め付けられる感じでした。
主人公の声と表情の演技も中々重厚感あったと思います。ただキャラクターとしての魅力はそこまでかなぁ。でも、だからこそ変な先入観なく、単純にサスペンスを楽しむことができたと言えばそうかもしれません。
発想や脚本しだいで、こんなにも地味で絵面が暗くてもおもしろい作品は作れるんだなぁ。
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