じぇれ

THE GUILTY/ギルティのじぇれのレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
4.8
【カセが生み出す映画の未来】

緊急指令室でアスガーに繋がった女性からの通報。たった1本の電話が男の心の奥底を刺激していく......

緊急指令室からカメラが一歩も出ない密室劇でありながら、私たち観客の脳裏に様々な”画”を印象づけていく演出が出色。
音や声が観客の脳を刺激し、同時に主人公の肉体が葛藤を露わにしていく様が、スリリングかつエモーショナルです。

一般的に言えば、サスペンスにカテゴライズされる作品ですが、主人公の移ろいゆく心理に翻弄されながら同化していく、体感型ヒューマンドラマでもあります。

さて、いささか書きすぎたようです。これ以上は何も言うまい。騙されたと思って観てください。
もしかしたら映画の未来はここから始まるかもしれませんよ。

※スニークプレビューで鑑賞。数ヶ月前に偶然Youtubeで予告編を見ていて、日本公開を勝手に諦めていた作品でした。
なので、冒頭の音を聴いた瞬間、心の中でガッツポーズ!
いやぁ、高いハードルを遥かに越える完璧な作品でした。
ファントム・フィルムの買い付け担当さん、偉い! そして、ありがとうございます。
じぇれ

じぇれ