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THE GUILTY/ギルティの小のレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
4.1
映画鑑賞が趣味になり始めたばかりのころ『[リミット]』という作品をビデオで観た。地中に箱の中に閉じ込められた男が、酸素が残り90分という“リミット”の中で、ライター、ナイフ、ペン、酒、そして携帯電話で脱出を試みるという話。

箱の中の男のワンシチュエーションで、脱出のための様々の試みとともに携帯電話による会話だけで物語が進んでいく。だから、本作に新鮮な驚きみたいなことは感じなかったけれど、ストーリーは巧みで上手い気がする。

アスガーという警察官が何やら問題を起こしたらしく、緊急通報指令室のオペレーターでくさっていたのだけれど、ある時、誘拐されたという女性からの通報を受ける。自分は本当はデキる警察官だという自負があるからか、彼は任務の分を超え、電話から得られる情報だけを頼りに事件解決しようする。

で、そのことが彼が緊急通報指令室にいる理由とも絡み合い、タイトルがとても腑に落ちる。技巧もさることながら、アスガーの心情が自然に感じられ、ああ良い話だったなあ、と。

●物語:4.2
・良い話。救済の物語。

●他 :4.0
・演技も良かったかな。寝落ち注意だけど、今回は大丈夫だった。
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