しーにゃ

THE GUILTY/ギルティのしーにゃのネタバレレビュー・内容・結末

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

予告編をみて、面白そうだと思ったのだけれど…
めったにないのですが、イマイチでした。主人公が終始イライラして短気なかんじが見ていて苦痛だった。もっと冷静な人物だったら違ったかもしれない。なぜあんなに態度が悪いのか理解できなかった。

ただし、映像としては面白いというか驚きだったのは事実。緊急電話の会話だけで進んでいくとことか、真実が判明した時の衝撃といったらない。
物語は、一本の緊急電話から始まる。何やら問題を抱えているらしい刑事が主人公。事件か事故で一時職務からはずれ緊急電話センターに勤務している様子。拉致されたという女性からかかってきた電話受け、自宅に留守番している子どもに電話をしたり、元上司?らしき人物に電話したりと、彼女を助けるために慌ただしく電話しまくる。そして、子どもを保護しにいった警官がみたものは死んだ赤ん坊。女性を拉致したのが元夫だということも分かり、元夫が赤ん坊を殺し妻を拉致したと想像。誰もがそう思うだろう。
ところが…、それが真実ではないということが女性と会話していて最後の最後に気が付く。実は女性が赤ん坊を殺し(本人は助けたと思っている)、元夫は彼女を以前入院していた精神医療センターに連れて行こうとしていた。元夫を殴り逃げる女性。陸橋で逃げた女性と電話で話すことができた主人公は彼女を説得する。飛び降りてしまうのではないかという恐怖とたたかい、思わず自分のことを語りだす。「自分も人を殺した。悪いことをしていた少年を。殺さなくてもいいのに、自己防衛でということにして殺してしまった。」と告白する。最後はプツンときれた電話に最悪の想像をして、項垂れるのだが、女性は生きて警察に保護されたと連絡が来ほっと安堵する。彼を眺める同僚たちを放置し、建物を出るときにどこかに電話する主人公。さて、彼が電話したのはどこだろう。嘘の証言をしようとしている同僚か?彼に取材を申し込んできた記者の女性か?それとも上司か?何はともあれ、1本の緊急電話が彼のその後や心境を変えたのは事実だろう。ラストと設定は面白いのだけど…長かった!
しーにゃ

しーにゃ