はー。胃が痛かった。(痛くない
"映画鑑賞"というエンタメジャンルには一切期待していなかった体験をさせてもらった。同じ映像を見て、同じ音声を聞いているのにも関わらず、観客各位がきっと異なる想像をしている。十人十色の景色があったはず。
これはほとんど読書のそれ。個人が文字を読み、一人頭のなかで想像力を働かせて情景を思い浮かべ、好きなように自由にキャラクターを脳内で動かすことが出来るのが読書の持ち味であって、映画で同じことは起こらないと思っていた。それが、起きた。
主人公のアスガーね。アスガーさんよー…。映画がアスガーさんの電話の向こうのことのみならずアスガーさん自身のことまでも視聴者の想像力に委ねてきたので、どこまでも視聴者に甘えてくる映画やな…やれやれ…みたいな気持ちになりながらも一体このアスガーさんはどういうアスガーさんなのかとあれこれ考えた。
マチルデがやばかった。あんな電話を受けちゃったらアスガーさんも本気出しちゃう。
個人の感性、人生哲学、あとは…分析力とかかなあ、この辺を視聴者がフルパワーで全開にした上でありったけの想像力を注いで混ぜてこねこねしてこそ本領を発揮するという感じの映画。話が読めてきても、ほかに頭を使うところはいくらでもあった。
最初から最後までこの渋さ。北欧らしく、静かで暗い、激シブ映画。素晴らしき低予算映画の世界。コスパの神が降臨してた。
ジェイク・ギレンホール主演のハリウッドリメイク版が公開されたら、全編目を瞑ったままでのヘッドフォン鑑賞に挑みたい。このときこそ、耳で観たい。
うー。ストレスたまった。胃が痛い。(痛くない
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二回目鑑賞。
疲れるー。。。
やはり胃にくるー。(胃にくる
アスガーさん……。
みんなが犯した小さな罪。神はいるし、誰がみてなくても神だけは常にいつもあなたを見ている。
主演俳優の顔だけで映画一本分の間が持つって改めてすごいかも。すこしはかっこよくないと主演をはれないだろうし、もすこしかっこよすぎたら見飽きてたかもしれない。絶妙な顔面である。