人間は常に先入観にとらわれながら他者を残酷に分類し、身勝手な思い込みで世の中に向き合っている。
という恐ろしい真実を突きつけられて、背筋が凍りました。
オペレーターとの電話越しで物語が展開されていく、ワンシチュエーションが話題を呼んでいる作品で、もちろん映像としては緊急通報司令室から一歩も外に出ません。
しかし、観終わった後で思い返してみると、映っていないはずの光景ばかりが脳にこびりついていることに気づいて驚きました。
想像するだに恐ろしい家の中の様子や、雨の中を走るワゴン、印象的な橋などなど。
どれもが実際に見たものであるかのように生々しく感じられます。
これは映画体験としてはすごく新しくて、とても面白かったです。映画の表現の幅がまたひとつ広がったように感じます。
ヘッドセットを貸し出して観る限定上映にも行ってみたかった…！
