イーベンとアスガーは、少なからず似ているところがあるが、自分自身とアスガーを比べてもやはり共通するところがあって、そこが胸に刺さってちょっと辛かった。
一生懸命なのはわかるが、自分が正しいと思いすぎるところ。勝手に行きすぎて、自分自身に苛立つところ。なかなか愛すべきキャラとは言いがたい。まわりの人達が、オトナな対応をしているところに思わず苦笑いしてしまった。
この映画、技巧的でとても良かった。
舞台は一箇所、時間の進みも現実時間と同じ？、なおかつ音楽なしで物語を運んでいくので、緊張感みなぎる。
ヘビの話をきっかけに、一気に転換するストーリー展開も面白い。
少しもったいないのが、アスガーの告白。唐突感があった。もっと遠回しの種明かしのほうが映画のテイストにあっているように感じた。
