おりょうSNK

THE GUILTY/ギルティのおりょうSNKのレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
5.0
‪そこ、それ、のことごとくを見せてくれないんだから最高だ!見せすぎはよくない、作りすぎはよくない、語りすぎはよくない(を語るのは良い)。‬

都市部では2〜3月に公開終わってて(?)、ミニシアターや地方で細々と公開中。やっと観られた!

映画って、時に、お金もスターもキャラクターも音楽もなくても大傑作が生まれる。こういう作品との出会いは幸せとしか言えないから産んで育ててくれた親に感謝しかない。

ほんと最高!
「映画は結局は動く映像だ」って言う人がおられて、もちろんそれは正しいと思うけど首を縦に振りそうになるところをいやそれだけじゃないんだと、首なのに粘り腰を発揮するのはこういう作品があるからなんだ!
3月以降、当たりばかりの2019だけど、斬新でありながらもカメラワークなどは古典と言ってもいい作品を作ってくれた製作陣に敬意をこめて、20190414時点で今年No.1認定。

実質、登場人物1人の密室劇。なのに、巧みな脚本と、限られた空間だからこその演出によって炙り出されるのは、事件の裏側と自らの人生と明日からの自分!
映画製作陣には、観客の想像力を信じて、語りすぎない、見せすぎないことを期待してきたけど、「想像力を操られた」と感じる作品は一度の人生でそうそうあるものではない。(妄想とは別物)

唸らされるシーンの連続だけど語りすぎはよくないので(DOTCH)、電話を使うシチュエーションでよくありがちな、充電切れや圏外という都合のいい常套パターンを使わない勇気と、メジャー映画を嘲笑う目線たっぷりな作品でもあったからノンストレスだったことを最後に。

もし未見の方おられたら、原題の意味調べない方がいい。邦題と合わせて邪推してしまい、それは鑑賞前の邪魔でしかない。
‪それと、ご覧になった方はパンフレット買われました?高橋諭治さんのレビューがとてもよくて、月曜ロードショーの復活と解説に推したいですこの方。‬
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