緊急通報指令室に勤める主人公が、ある女性による一件の誘拐事件の通報から始まるサスペンス。
全編、主人公のアドガーがコールセンターで電話を受け対応する映像のみというところがポイント。
映像としては当然、疾走感も動きもない。
ただ、逆に場面が変わって犯人も通報した女性も最後まで一度も映らないことで主人公と同じ目線で人物像や現在地を推測しながら自ら動けないこと、緊迫感を理解してない地方警察のもどかしさ等が映像の代わりに盛り立てている。
主人公の背景とかはいまいちだったけど、演出の緊迫感だけでサクッと観れる良作。