THE GUILTY/ギルティの作品情報・感想・評価 - 4ページ目

「THE GUILTY/ギルティ」に投稿された感想・評価

akane

akaneの感想・評価

3.6
この映画を観てまず思い出したのは、昔に少しだけやってたコールセンターの仕事のことだった。
相手の表情が見えないぶん、対面よりも凄く神経を使うので、毎日胃がキリキリしていたのを思い出した。
それがこの映画の舞台となる緊急通報指令室という人の命に係わる仕事だと考えると、冒頭から何故かこっちまで気疲れしてしまった。

映画内で写る景色は緊急通報指令室と、その隣の小さな部屋という2ヵ所のみ。
そのうえストーリーは主人公と電話の相手との会話のみで進むので、こちらから表情が伺えるのは主人公だけ。
このような限られた状況で見せる映画ってどうなんだろうと思っていたけど、88分という尺も丁度良く、意外にも最後まで退屈せず鑑賞出来た。

ただシチュエーションが限られているぶん、観ている方も神経を使うようで、鑑賞後は想像以上に疲弊した。
相手の姿が見えない、どんな状況や表情で喋っているのかも分からない、頼りになるのは相手の発する声と言葉と、周囲から漏れ聞こえる音のみ。
そんな状況から的確な判断をしなければならない難しさを考えると、やはり主人公の取った行動は非常に危ういものではあったと思う。
主人公と同じく相手の電話でしか状況を判断できない私も、見事に自身の思い込みから相手の立場を勘違いしていたので、いくら切迫した状況であろうとも限られた情報のみで自己判断してしまうと最悪の事態も招きかねない。

主人公と他のオペレーターはどこか仕事に対する温度差があるように見えたんだけど、彼は基本的に仕事に対して真面目で熱意がある故に暴走してしまうタイプの人なのかなと感じた。
彼の背負うギルティもきっとその思いに拍車をかけていて、誰かを救う事で自分も救われたいという自己救済のような一面もあったのかな。

普段の私達の生活でも、テレビやネットで得た情報や、人から聞いた言葉等、不確かな情報だけで「これはこう!この人はこう!」と思い込むことの危うさを、この映画は教えてくれたような気がした。
気軽に他人とコミュニケーションが取れる現代で、相手の状況を顧みることの大切さを忘れがちなSNS世代とかにも刺さる内容ではないかと思う。
ふじい

ふじいの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

心を抉られるようなラスト……!!
嫌悪感とスカッとした感覚(爽快感という言葉ともまた違うような)が同居する独特の後味だった。

最初から最後までワンシチュエーションを徹底した緊張感!
主人公の表情や目線、電話を受信したときの赤いランプ、芯が掴めずもどかしい電話相手との会話、全ての要素がこちらの視覚と聴覚を否が応でも繊細にしてくる。

コールセンターと映画館、舞台も自分もお互い絶対に安全な場所なのに、心臓が速くなって手も足も出ない。
tj334

tj334の感想・評価

3.8
鑑賞中の3分の2はハラハラドキドキしていました。先が読めない展開だし、劇中のミステリアスな雰囲気も相俟って、ずっと不安な気持ち(けど好奇心をくすぐります)でした。
NY

NYの感想・評価

4.6
セリフがあって出てくるキャストは
3.4人くらい。
それ以外は音だけを聞いて
自分の想像力だけが頼り。
終始ドキドキが止まらない緊張感、
人間がどれだけ視力に頼ってるか。
これこそホントに観客が
映画を作る意味を持つ映画!
「search」といい最近のサスペンスは
素晴らしい!

このレビューはネタバレを含みます

機内にて鑑賞。傑作。正義感溢れる主人公(とはいえ真面目さが杓子定規)の判断がいちいち裏目。
ずん

ずんの感想・評価

3.8
面白かった
と同時に自分の想像力の乏しさを感じました
全然先が読めなかったし衝撃の事実だった

音だけで頭の中に描かれる画
人によって思い浮かぶ映像が違うのも面白いし電話だけで進んでいく展開は存分に楽しませてもらった
ぎゅう

ぎゅうの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

緊急コールを警察とつなぐ交換台のシーンのみで撮られた異色の映画。

誘拐された女性が電話をし続けるっていうシチュエーション自体がちょっとリアリティに欠けるんじゃないかって、面白いとおもいつつ少し白々しい気持ちで観ていた...

ところがどっこい。

物語が進むにつれ、主人公の性格や背景も明るみになっていき、

主人公の自分が正しいと信じて疑わない偏った正義感と短気で独りよがりな性格は
あまり好ましいキャラクターではないけれど、それが逆にリアリティがあった。
さらには物語が進むにつれ彼自身が変化していく様など、
会話だけでここまで情景がありありと浮かぶ士気迫る映画を作れるんだ、と感動した。

ただのサスペンスに終わらないヒューマンドラマでもある映画。
Tysuke

Tysukeの感想・評価

4.0
ここ最近増えつつあるソリッドシチュエーションムービーに新しい傑作が生まれた。


この映画、全く姿が見えない相手との会話がほぼ90%を占めるにも関わらず、どういう状況でどんなことがあったのかが、何となく分かってしまう。凄い!!!

相手との会話や音だけで、事件を解決するだけかと思いきや、この主人公にも色々と問題を抱えていたり、また物語が進んでいくと、おやおや何かおかしいぞと感じるようになる。
なので、今作は、電話越しでしか分からない事件の状況と主人公アスガー自身が関わる事件が同時進行で進んでいく。

題名通り、まさにギルティーを感じざる得ない作品となっており、鑑賞後はどーんと暗い気持ちになりました。

生身の人間1人と電話機と肉声3つを用意して、どういうシチュエーションなのかは、観客本人が考え想像させれば、一つの映画が出来上がってしまうのだから、恐ろしい。
224 2019/1/30 @fansvoicejp試写会
ユーロスペース
#音だけの見えない事件 主人公の表情を眼で追い会話に耳を傾けながら、頭の中で事件を組み立てます。
謎解きに留まらず、言葉がさざ波のようにイメージや感情を広げていく様を実に巧みに見せつけてくれました。