スティーブ・マックイーン版を観た時は、TVだったので、同様にTVで観てよく覚えていた「大脱走」を観た年齢よりも幼かったのか、ほぼ記憶にないのだけど、今回2017年版を配信で今頃ようやく観ました。
脱獄ものではありますが、収監中のバイオレスがヤバ過ぎて、しかも辛い時間が長いので辛抱が必要ではありましたが、チャーリー・ハナムとレミ・マレックの演技に魅せられているうちに、最後まで観切りました。
これが自伝を元にした話だというのは、驚きで、なんて1930年頃のフランスが野蛮だったことかと。
冤罪で殺人犯とされたのも酷いけど、始めからしょぼい犯罪に手を染めていなければ、あんな目に合わなかっただろうに、とは思うけど。
しかし、単に金庫破りが、あんなにタフで、知り合ったばかりの相棒を自分の身を犠牲にしてまで守ろうとする熱い男って言うのが、まさかまさかの実話というのだからビックリです。
過酷な環境でも精神を保ち、自由を求めて脱獄を果たすという、脱獄モノは、ラストを知りつつ過程を楽しむものですが、今回の場合、パピヨンとドガの2人の友情を描く部分が秀逸で、脱獄出来なくても暮らせたのかも?とか思った位でしたが、後日談が有るのがまた今回は蛇足と思わせない良さが有りました。
歴史を反省するかのように、最後の方でドキュメンタリー的に当時の写真を出して来るのも良かったです。
2大スター共演なのに、既に2021.2月では既に公開後4年目になる中Filmarksでの閲覧数が少なくて、あんまり娯楽映画としては人気が無かったのかな。勿体ないですね。
主演の2人がとても良かったです。