ぶみ

パピヨンのぶみのレビュー・感想・評価

パピヨン(2017年製作の映画)
3.5
アンリ・シャリエールの自伝小説『パピヨン』を、チャーリー・ハナム、ラミ・マレック共演で映像化した脱獄サスペンス。
作品としては、1973年にスティーヴ・マックイーン、ダスティン・ホフマン共演で公開された同名作品のリメイクにあたり、パピヨンと呼ばれる金庫破りが、ギアナの徒刑場に収監中、偽札職人のルイ・ドガ等と出会い、脱獄する姿を追う。
1973年版は未鑑賞。
ハナム、マレック演じるパピヨンとドガが性格や体つき等全てが対照的であり、だからこそ育まれていく友情が丁寧に描かれている。
人を人として扱わず、過酷な環境である徒刑場の再現度合いは凄まじく、ギロチンによる処刑シーンもあり、時に目を背けたくなるほど。
先日観た『ヒトラーの忘れもの』で、鬼軍曹を好演したローラン・ムラが、一緒に脱獄を図るメンバーとして何気に登場しているのも見逃せない。
脱獄という行為自体は決して褒められたものではないが、人権を無視した刑務所のあり方や、生きる糧となる愛や友情、希望を、見応えのある映像とともに伝えてくる一作。

これは、多くの男たちの物語。