初ギャスパー・ノエ。彼ってトリアー同様に「これがやりたいだけだよね!」って印象しかなくて今まで見てなかったけど予告編の楽しそうな地獄を体感したくてNetflixで見てみた。
地獄に墜ち...なかった。ヌルい上につまらないというダブルパンチを喰らうとは。予告編の雰囲気は何処へ…?
10分以上に渡る最初の面白さ0インタビューシーンで「はやくラリれよ」とふと自分の口から出た言葉を疑いながらも我慢して見続けたらその後のダンスシーンで釘付け。ようやく始まった!とワクワクしてたらピークはそこだったという事実。
『トレインスポッティング』では主人公のドラッグの禁断症状を主観的に体感できて初見時はビビり散らかしたものだが、今作のように客観的に見る事になるとただの狂人の集まりのようにしか見えなかった。それは予告編を見た時には分からないことだった。
長回しだったり、ダッチショット(斜め)のままの移動とか演出的に良い場面はあるけど流石に画面反転を何分もやるのはやり過ぎかと。終盤は何が起こってるかさっぱりだった。