この映画を一言で例えるなら、逆さで走り続ける真夜中のジェットコースター。
頭が終始、ふわふわ、ぐわんぐわん揺れる。いくらLSDに犯されてしまったダンサー達の姿とはいえ、この狂いに狂った演出は、狂乱するダンサー達の一夜の再現だけじゃなく、監督のぶっ飛んだ狂気を感じた。
ただそれでも恐ろしいほど刺激的で、最高にcoolな映画でもあったのは確か。あんなに四肢が激しく動き回るダンス初めて見たし、映画とはいえLSDに溺れていく様が妙にリアルだった。当分ダンスシーンの殺伐激越な曲は耳から離れない気がする。
頭のネジ2、3本外れたけど、この映画でギャスパー・ノエ監督のファンになってしまった…