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CLIMAX クライマックスのmazdaのレビュー・感想・評価

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)
3.9
1996年フランスで起きた実話。
ミュージックビデオっぽい〜ちょっとお酒飲んでほろ酔いしながら見た〜いとか甘っちょろいこと思いながら見てたら後半でボコボコゲロゲロにつぶされる。好き嫌いはさておき絶対になめてはいけない監督ベスト3に入る気がするギャスパー。
とにかくすごく疲れた。3時間の映画を見た後の疲労感みたいなのでいっぱいになる。これが97分しかなかったというのが恐ろしい。構成も撮り方も斬新で独特で引き込まれるが、これが疲れる何よりの原因だとも思う。エンドロールがないのだけど、こんなんエンドロールなんか見る余裕ないわ、そんなん見せられてもまったく入ってこないわな、と最後には思える。

フランス特有のおしゃれな人からでる空気と自由にありのままに生きてその結果見えてくる狂気的な部分の混ざり方が絶妙でまさにこの映画に出てくるサングリアみたいな映画。バカしかでてこないけど、みんなすごい本能的に生きてる感じがする。本能で生きてく上での犠牲はとんでもないけど、今が全ての人たちにとってそれをやって先に起こる未来とか激しくどうでもいいんだろうしこんな悲惨な状況を見せても、考えるやつの方がバカとでも言ってくるような映画。ただ考えながら見たほうが疲れるし疲れれば疲れるほど楽しめる映画ではある。

途中男の子がゴキブリがいる!って騒ぐシーンがあるんだけど、そのあとホールの床で踊り狂ったり走り回ったり倒れてピクピク微妙に動いてたりする全員ゴキブリに見えてきて、その狂った大人たちのせいでその子は結果的に泣き叫ぶはめになりどんなメタファーなの、、、ってほんとドン引きした。。。(もっかい見たい)
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