東朴幕院

CLIMAX クライマックスの東朴幕院のレビュー・感想・評価

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)
3.6
ギャスパー・ノエ監督の作品は初見となる。余りノエを意識せず予告編が面白そうだったから。
そして本作は、脳内トリップという感覚を訴求したのか陶酔と嫌悪と様々な感覚が誘導される所は、ノエの狙った通りなのかも。そういう意味でも劇場での鑑賞が望まれるものだ。とにかく音楽とダンス、それらの背景に子供の叫び声や悲鳴が延々と聞かされるのがね。単に不快に思えたり、それ以上の感覚になる場面もあり不思議な感じではあった。
ストーリーはある様で殆ど無いのか。ダンス団の渡米に向けた練習打ち上げパーティーで振舞われたサングリアにLSDらしきものが混入されてエロや暴力にと様々な形で常軌を逸していく団員たちの姿を描く。正直、所々に挿入される会話シーンは退屈なもので、タランティーノのそれとは比べものにならないレベルではあるが、ダンスシーンはかなり上がったね。これだけ見せられるのもあり思うほどだったね。それと合間に入る文字のフォントデザインなどもとてもアートで格好良い。
東朴幕院

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