ウスバカゲソウ

ハロウィンのウスバカゲソウのレビュー・感想・評価

ハロウィン(2018年製作の映画)
3.5
オリジナルは未履修。
オマージュやファンサービスをしっかりしながら監督の持ち味を活かした良リメイクという印象。
続編だけどほぼリメイク、リブート。

カーペンター御大のテーマ曲を使い、かっこ良すぎない不気味でチープなタイトルロールからも意気込みが伝わる。
秋の夜長にぴったりな空気。
Jホラーの幽霊的なマイケル・マイヤーズ。
典型的なスラッシャーとは一味違う。
ただそこにいる、立っている。
一切喋らない。
まぁ肉体的には超人なんだが。
暖まってきたのか、後半のエクストリーム化が凄い。
ジェイミー・リー・カーティスの貫禄。
PTSDに悩まされ、家族を守るためゴリゴリの武装化を進める姿はサラ・コナー。
マイケル・マイヤーズは確かにターミネーターだ。
主人公周りのキャラはもちろん、殺されるだけのキャラにも人間味を与えているのは監督の手腕。
長くないのに積み上げが上手い。
的確、適度。
力のある人は面白いホラーが撮れる。

ただ、あまりにマイケル・マイヤーズが不死身過ぎてカタルシスは正直ない。
追う者と追われる者、強者と弱者の逆転が爽快なだけに惜しい。
『ザ・スイッチ』とどうしても比べてしまう。