tatsu

ハロウィンのtatsuのレビュー・感想・評価

ハロウィン(2018年製作の映画)
4.0
ハロウィン最新三部作が鑑賞したくなり、最近1978のオリジナル作を観たのですが、スプラッターホラーの原点であることは承知しているものの、やっぱり使い古されたホラー演出に、若干眠くなってしまった事は否めませんでした。

では今作はどうだったのか?正直前半から中盤にかけては、「あ、このカメラワーク、コイツ死ぬな」という死亡フラグのオンパレードで、よくあるスプラッターホラーという印象を受けました。

ただ、今作個人的にもっとも上がったのが、オリジナル版のヒロインであるローリーが、あれから40年間ブギーマンの襲撃に備えているという設定。なんなら、脱獄してきたら私が殺すくらいのサラ・コナーぶり。

1978の事件がトラウマになってしまった人間なら、もしかしたらこうなってしまうかもと思えるし、一見周りからは狂人に見えてしまうかもしれないけど、これってめちゃくちゃ悲劇的なお話だなと感じました。このバランスが非常にいい。

故に、「ブギーマン?ばかじゃないの」と言っていた人たちが、実際にブギーマンの襲撃を知った時の「ほらみたことか!!」感は最高だし、最後のやりすぎホームアローンシークエンスのカタルシスはやばいですね。40年間の訓練の成果をいよいよ発揮するローリーがかっこいいんだ。

あんまりネタバレはできないんですが、ブギーマンって暗闇から「ぬっ。」って顔が浮き出る演出が結構あると思うのですが、ラストのあの逆転演出がエモすぎて鳥肌でした。「逆転のぬ。」

今年一発めの「ザマー映画」でした。
tatsu

tatsu