B級怪獣エイガ

ハロウィンのB級怪獣エイガのレビュー・感想・評価

ハロウィン(2018年製作の映画)
4.8
エンドゲームを見たあとに初めて見る映画となったため『かなり荷が重いかな』と思っていたが…【どっこい】めちゃくちゃに楽しめた。エンドゲームやスパイダーバースといった個人的思い入れが強いシリーズ物やキャラ物を省けば今年ベスト級の面白さだった。あまりにハマってしまった為、予定外に2回見たくらいだ。

1回目鑑賞時はハロウィンシリーズの1作目しか見てない状態で臨んだ。ただ今作のストーリーは2作目以降を(作中の発言から2作さえも?)無かったことにしているためなんら問題がなかった。

で映画の内容。
まず、オープニングの入りが完璧すぎてぶったまげた。カッコよすぎるでしょう!!!痺れたね。ぐんぐんとボルテージを上げていき頂点に達した瞬間のOP。やりやがった。キメやがった。
そしてなんとそこからキメキメの描写は留まるところをしらず、キメキメのオンパレードで俺の琴線に触れまくりの激アツ映画となっていくのだった。

まず授業中の孫がふと窓の外を見ると居るローリーのシーン、2階から突き落とされるも消えるローリーのシーンと、1作目との立場逆転描写がシンプルながら最高で『うおおお!』となったしその佇まいから歴戦の戦士感でててマジキマってた。
そういう効果もありローリーとマイケルの【宿敵関係感】が強まり2人のガチバチバトルが異状なほど盛り上がる。エイリアン2を当時見た人はこんな気持ちだったのだろうかと想うほど俺は興奮してしまった。

ラストバトル、次々に部屋を確認してはロックしていく描写や地下室など、ローリーの『全てはこの日のために』感が半端なく見ているこっちも手に汗握るし、最終決戦に向けるボルテージも部屋のロックがかかり2人の出会う確率が高くなる度に上がりドキドキが止まらなかった。決戦までのタメ描写がこの映画は非常に優れてるのだ。

(以下若干のネタバレを含む)
(以下若干のネタバレを含む)
(以下若干のネタバレを含む)
(以下若干のネタバレを含む)
(以下若干のネタバレを含む)

今作最頂点盛り上がりキメキメシーンである『ゴチャ』からの『ハッピーハロウィンマイケル』
これに達するためにそれまでの物語があったと言っても過言ではない。
アントマンの元嫁、キャシーの母親役でMCUファンにも馴染み深いジュディ・グリアが今作で思わぬ大活躍を見せてくれる。それまでの彼女の母親であるローリーとの確執が、【カレンS】を手にした瞬間解き放たれる。子供時代の暗黒面に光が差し『娘を守りたい。』という揺るぎない気持ちが母ローリーとリンクする。
アントマンの頃から『可愛いおばさんだなあ。』と思っていたが、表情1発でガチ恋させる今作のジュディ・グリア様はまさに女神。見た人ならわかる''あの瞬間''もちろん俺はガチ恋した。
そしてガチ恋シーンのあと間髪入れずに今作最大のキメシーンが来るからもう大変。ここ、インパクトが強すぎて興奮と共に爆笑がきて笑いこらえるのに必死だった。何してんだババア!!!最高…
そしてそして、それまで『いや、そっから撃ったらバレるやん!』などのツッコミどころかに見えた所を『いや違うこれは…○○だ。』と決着をつける。完璧か…
いや、まだだ。この映画はさらなる高みに俺を誘う。1作目ハロウィンのレビューで俺は『ナイフ離すなや!!!』と声を高々に言っていた。それが今作ではナイフをしっかりと握りしめる孫の手に寄っていき幕を引く。この幕引きで俺は『マイケルは死んだ。』と解釈した。ナイフを離してしまうローリーから40年、ついにナイフを離さなかったのだ。完璧すぎるぜ。
(残念ながら今作の続編が決定してるのでマイケルが死んだというこの解釈は多分否定されたがそれでも今作を劇場で見てエンドロールを見、続編決定のニュースを見るまで間違いなくマイケルは死んでいたのだ。俺ん中ではな。ただ続編が決定したことで今作の炎の中ローリーとその娘と孫を凝視するマイケルのシーンが『必ず戻ってくる』という燃える決意のシーンに見えて最高だな。)

この激アツな最終決戦以外にも今作は見所満載で、個人的に防犯赤外線ライトを使った恐怖演出のくだりやジャックオーランタン死体が特に良かった。

またお決まりの曲が最高なのはもちろんのこと、ローリーの血筋と初対面した後の引きの画で仁王立ちするマイケルのカッコよすぎるショットで流れるスコアが無茶苦茶最高で盛り上がった。『ついに、奴が帰ってきた!!』という事実を画と音楽でぶつけられた。

描きたいことが多すぎ&興奮でガタガタの文章になってしまったが、個人的に今作はハロウィンシリーズでぶっちぎりの大傑作だと思っている。1作目を見た上でぜひ鑑賞して欲しい超オススメの1本だ。