牛猫

ハロウィンの牛猫のレビュー・感想・評価

ハロウィン(2018年製作の映画)
3.1
陰惨な殺人事件を起こしたブギーマンと、当時の生き残りの女性が40年の時を経て、再び対峙する話。

シリーズ未鑑賞。
40年前に公開されたオリジナル版の続編という位置付けだけど、映画の中で簡単なあらすじを説明してくれるので、ほとんど知識がない状態でも内容は掴みやすかった。

なんといってもブギーマンことマイケルマイヤーズのキャラクターが秀逸。
喋らず走らず淡々と、皮のマスクで素顔を隠し、持ち前の怪力と刃物片手に殺しまくる。意外とバリエーションも豊富。見た目はシンプルだけど、威圧感と不気味さが溢れ出していて良い感じだった。
画面の端々でさりげなく関係ない人を襲っているのも、理不尽さや狂気が垣間見えてゾッとしたし、変なカリスマ性みたいなものを感じた。
蹴ったり、殴ったりといった直接的な物理攻撃はもちろんのこと、至近距離のショットガンでもほぼノーダメージの不死身っぷり。家族に変人扱いされようと、お婆ちゃんがあそこまで入念に準備していたのも頷ける無敵さだった。
満を持しての最終決戦は盛り上がったし、親子3代に渡っての共闘は熱かった。

ただ後半、友達の家を襲わせたのはよく分からなかった。ローリーに引き寄せられるものだと思っていただけに、ブギーマンがどういう行動理念で動いているのか設定がブレてる気がした。

しかし、R-15ではあるけれど、そこまでのグロさは感じなかったし、ホラーというよりはアクション寄りな感じ。ホラー好きの人もそうでない人も楽しめる作品だと思った。
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