何回目かなぁ〜?
僕ん中では、"踊る大捜査線"以前と以後で
刑事ものの概念が書き換えられた。
織田裕二演じる青島君のキャラと
作品の中に散りばめられたコメディ要素と時代を如実に反映させた犯罪と登場人物たちの考え方。
これらのバランスが絶妙で脚本の良さが際立っている。
37歳のおっさんになって観ると、また格別におもろい。
それは僕も今サラリーマンで、青島君の苦しみが痛いほど分かるから。
組織と現場の人間の考え方の違い。
その中で日々葛藤しながらも、組織に貢献しなければならない。
室井さんもまた然り。
自分の、正義や大事にしたいことを
組織に広く大きく反映させるには偉くなるしかないのだ。
その形が権力なのか、それとも人間的な影響力なのかは
それぞれでしょうが。
これらの人の魅力と、
仰々しい演出と音楽。
この演出や音楽が作品のスケールを盛りたて、極上のエンターテインメントにしてくれている。
モノクロに赤い煙、世界の黒澤様の"天国と地獄"のオマージュ。
なんかも抜群のセンスを感じる。
何度観ても心が踊る。
和久さんの言葉には、僕も勇気づけられる。
青島君や室井さんの様な人間は、今の時代にはフィットし辛い気もするけど…
こんな時代だからこそ
彼らの様な暑苦しい男たちが必要なのではないかな。
若い世代と接する機会が多かった37歳のおっさんは感じる。
兵隊が犠牲にならないように、僕や若い世代も互いに頑張りたいよね。
cast(役者·キャラ) 5
story(物語) 4.5
architecture(構成) 5
Picture(映像) 4.5
acoustic (音) 5