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踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!のDcatcHerKのレビュー・感想・評価

4.2
 もうずいぶん前の、全国ロードショーの時に都内(たぶん有楽町周辺)で鑑賞した。

 今日は、「君の膵臓をたべたい」を観て、何だか頭の中に涙が流れ出ないように無理に涙をせき止めるダムができたようで、頭が重~い感じになってしまった。なので、楽しい映画をと、Amazonプライムビデオのリストを観て目に留まったのがこの映画。
 映画館で観た時は、まだ子供たちが小さかったので、妻の実家にこどもたちを預けて夫婦で鑑賞。当時、三月に一度くらい、夫婦で映画のはしごをしたことも一緒に思い出した。
 
 そのころは、今みたいに座席指定がなかったので、並んだ順で好きな席を選べたのだが、人気のあったこの映画はずいぶんと並んだように思う。
 横道にそれてしまったが、映画は、キャストの皆さんが若くて生きのいい感じが素晴らしい。何だかノスタルジーに浸ってしまった。
 織田裕二さん、柳葉敏郎さん、深津絵里さん、水野美紀さん、ユースケ・サンタマリアさん。そして、絶妙の会話で笑わせてくれたスリーアミーゴスの北村総一朗さん、斉藤暁さん、小野武彦さん。
 そして、何といっても、いかりや長介さんが演じたの和久平八郎さんの渋さは、今でも印象に残っていて、今日も改めて「渋いなぁ~」と。
 今では、それぞれ、活躍されている当時の若手の俳優さんたちもたくさん出ている。
 
 そういえば、この映画の頃からだろうか、ちょうど世相が変わったような気がする。
 もっと大らかな時代から、何だか今では普通になってしまったギスギスした世相へと。
 そして、この映画を観たら、そんな風に変わっていったのが、わかるような気がするのだ。
 良いとか、悪いとかいえないが、今では、自分たちが発した言葉で、自分たちが追い込まれている、人間的には、生きずらい世の中になってしまったような気がする。
 この映画は、まだ大らかな人間関係やものごとも描かれていて、何だか懐かしさととともに、人間らしさみたいなものも、いたるところに見られて安心する。そんな映画かな。
 映画館で観た時のこと、もう一つ思い出したのが、この映画を観終わって、スタンディングオベーションが起こった。映画館でスタンディングオベーションが起こったのは、この映画が最初で最後だった。
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