時期が悪かったとしか言えないですね…ボヘミアンラプソディと比較されがちですが。ゲイというセクシャリティも類似しているからでしょうか。内容は全く違うものだったなぁと思いました。辛い過去も描きながら、ミュージカル調でファッショナブルで陽気に歌い上げる割と明るい映画だったと思います。
恥ずかしながら、エルトンジョンのことはほぼ知らず…。たまーーーにテレビで見るなぁ〜といった印象でした。メガネでぽっちゃり、ハリセンボンの人に似てるなぁってそれぐらいでした。(笑)思っていたよりもファッショナブルで、ファッションの世界観がおしゃれで独特。何本のメガネをチェンジしたのだろうと数えたくなるくらい。歌は正直よく分かりませんが、ええなぁ〜くらいでした。(笑)
人間的には、親がかなりキツくて可哀想な印象でした。アダルトチルドレンバチバチだなぁと。自分をよく見せる為なのか強がりなのか鈍感なのか、セラピーでは度々嘘をつくエルトン。父親にハグしてもらえなかったのに、ハグしてくれたと言い聞かせるのが辛かったです。もしかして、派手に着飾ることで弱さを隠していたのかなぁと思いました。人間も動物も大きく見せようとする時は、着飾ったり大きなものを装ったりします。この人はとても繊細でそれを見せないようにしていたのだろうなぁと思いました。むしろそうすることで、弱さが強調されているのにね…。怒りっぽくなっているのは、自我をコントロールできなくなっていたのでしょうね。お酒や薬の影響だと思いました。なんだか上手くやろうとすればするほど空回りしていて、やるせなくて可哀想でした。
他人から見たら、なんて才能豊かで羨ましいんだろうと一言で終わるのだろうなと。わたしも見ていてそう思いました。でも本人はもっと普通を夢見ていたり、上手くいかないことばかりと苦悩している。なんでこんなに才能がある人が、薬物や依存症になるのかなぁと人々は言うと思います。でもそれは客観視だから…本人には出来ないことが沢山あるのでしょう、だから悩むのだと思います。どんな人も、結局人なのだなぁと見て思いました。
ミュージカルは苦手ですが、タラタラしていなくてサクッと見れたので、観やすかったです！うわぁ〜きっつ〜みたいな描写もほとんどなくて、割と誰でも見やすいのではないでしょうか。是非。
余談、結婚のシーンがまじで秒で終わって、エルトンの結婚生活を象徴しているなぁと思いました…がもっと触れてあげて〜レベルで秒でした(笑)
