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ロケットマンのikumuraのレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
3.5
【なにげ99レビュー目です】
特に意識してこれを見に行ったわけじゃないけど、音楽(ロック)というもう一つ自分にとって大事なものをテーマにしたものをレビューできて嬉しい。

エルトンジョンといえば、クイーンのフレディの親友であったことや、
ダイアナ妃の追悼コンサートでパフォーマンスしたことは知ってても、
積極的に意識して歌を聞いたことはなかった。
この映画を見ると、あ、やっぱ結構知ってる曲多いな、と思うのですが。
どれも名曲ですし。

ミュージカル映画としては、これくらいガッツリモードが切り替わってふんだんに歌ってくれると気持ちいいです。
もちろん、これでもガチミュージカル好きには少ないと思われるでしょうが。
エルトンジョンという名前が、
愛情に飢えた子供時代を過ごし、
自分のルックスにもコンプレックスをもつレジナルドドワイトの、
生まれ変わりたいという願望を反映したステージネームであること、
彼の作り出す歌やステージ世界もそのための仮面であったことも明かされ、
こうして伝記映画がミュージカルになるのも個人的には違和感を感じなかった。

どこまで実話なのかは分からないけど、ボヘミアンラプソディーよりも、
人間エルトンジョンに対して誠実な作りだったんじゃないかな、という印象。
まあ本人がご健在ですしね。
(監督が同じだけど、ボヘミアンラプソディーの方は最終段階で引き継いだわけで)

自分勝手な両親の代わりに良き理解者として寄り添ってくれるおばあちゃん、
詞の提供者としてキャリアを通じたパートナーとなるバーニー
(ジェイミーベルって今こんな感じなんだ、、カッコいいけど、、(笑))
のような存在も活きてる。

ただ、代わりにボヘミアンラプソディーのような高揚感はない。
才能に溢れたエルトンが自分を痛めつけるようにドラッグやアルコールに溺れる姿を見るのは辛かったし、
途中若干長く感じた。
もう一回見たくなるのは、ボヘミアンラプソディー の方かなあ。
でも終わり方は良かったし(ネタバレになるのでコメントで)
エンドロールも良かった。
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