すいか

ロケットマンのすいかのレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
4.2
タロン・エジャトンの素敵な歌声と、ダンスパフォーマンスと、奇抜な衣装を存分に楽しみながら、彼の半生を総ざらいできるような映画だった。想像以上にミュージカルであった。エルトン・ジョンのことは、有名な曲とスキャンダル以外ほとんど知らなかったので、ざっくりであるとはいえ、彼について知ることができてよかった。

最初から一貫して描かれていたのは、愛と孤独であった。エルトンというと、やはりアルコール中毒、薬物中毒、というイメージが湧き、本作でもそういった彼の闇の部分の描写が多い。「自分を愛して、なりたい自分で生きる」こういう自己肯定を、エルトンがずっとできずに生きていたことにも、驚いた。あんなに溢れ出る才能も、成功もあるのに…両親から受けられなかった愛情には変えられなかったんだな。
途中、何度も何度も場面がブツンッと切り替わる。アルコールとコカインに溺れた彼は、きっと、こんな風に記憶をブラックアウトさせながら生きていたんだなあと思った。本当に、苦しそうだった。
よかった、復活できて!

キングスマン2にエルトン・ジョンが出演し、そしてタロン・エジャトンが彼を演じるという「縁」に、なんだか感動した。キングスマン3はどうなるんだろ。って、ロケットマンに関係ないけど…
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