やまひろ

ロケットマンのやまひろのレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
4.4
『僕はロケット・マン 宇宙で一人ぼっち 燃え尽きてしまう男なのさ』

2019年公開、イギリスのミュージシャン「エルトン・ジョン」の半生を描いた伝記ミュージカル映画
デクスター・フレッチャー監督、タロン・エガートン主演

昨年「ボヘミアン・ラプソディ」が世界的に大ヒットし、この手のミュージシャンの伝記映画はもはや映画の鉄板ジャンルの一つになっている。
過去にはたくさんあるんだけどね。「Ray」とか「8Mile」とか

今作はイギリスの歌手エルトン・ジョンの半生を描いた作品
監督がデクスター・フレッチャー監督だからどうしても期待してしまう。
しかも、エルトンをタロン・エガートンを演じるってんだから激アツですよ!俺得な映画ということで超楽しみにしてました!

公開初日、初めて体験するドルビーシネマで鑑賞

お客さんがまばら・・・ボヘミアンほど世間は注目されていないんだな。ほとんどが40代以上の方々でした。

この映画、ボヘミアンのような伝記映画だと思ってたら、冒頭から歌って踊りだすwww
まさかのミュージカル映画だったwww前情報なく観に行ったからびっくりした。

しっかしこれが凄くいい!

エルトンの楽曲に合わせて歌って踊って、主演のタロン・エガートンの歌唱力がハンパない!
なんだこの歌唱力は!そして役作りは!額の髪の毛まさか剃ってんの?絶対体重増やしてるよね!

ボヘミアンでも思ったけど、俳優の役作りが神がかっているわ。。。


誰からも愛されずに育った少年時代から、楽曲を作りながら世界的大スターになるまでの半生を描いてるんだけど、エルトンの葛藤や苦悩をリアルに彼の楽曲に合わせて進行していく。
この演出が素晴らしすぎる。。。エルトンの楽曲の歌詞がストーリーにドンピシャで、この映画のための楽曲なんじゃないかと思ってしまうほど。

劇中で使われている楽曲はすべて過去に発表されたものばかり。。。

個人的にもエルトン・ジョン好きなんで、良く聞いてんだけど、知らない曲もあって、というか歌詞の内容まで見てなかったから今作で歌詞を見ることにより、さらにエルトンの曲が好きになった。

その楽曲を全てエルトンになりきって歌いきるタロン・エガートンが凄い。。。表情の変化(顔芸のようなw)で心情を表現しているよ。。。


エルトンの波乱の人生を奇抜な衣装、酒、ドラッグ、色欲と一般人とは住む世界が違いすぎて、それをミュージカルで演出してて、これはもはやファンタジーに近い伝記映画なんだと思った。
実際に、この映画がエルトンの全てとは思えない。いろいろ脚色している部分がある様子。

それにしても凄まじい完成度の映画ですわ。。。


ただ、映画の内容や演出、ミュージカルなど、全ての人に受けるかと言えば、そうではないかもしれない。
中には不快に思う人がいるかもしれない。

そういう意味ではボヘミアンとは一線を画す映画なのかもしれないな。。。

個人的には超好き
やまひろ

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