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ロケットマンのshingoのレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
3.4
「ボヘミアン・ラプソディ」を引き継いだデクスター・フレッチャー監督がまたもやロック・スターの生涯を描いた作品(そしてまたもや事実と異なると指摘されてる)。

ロック・スター且つゲイであるが故の孤独感はリアルに、ミュージカル・シーンはゴージャス且つファンタジックに、歌はひたすらソウルフルに描かれる。後半にかけてシリアスな人間ドラマが増して来るがユーモラスなシーンも忘れない。何よりタロン・エジャトンの歌と演技が上手すぎてこれだけでも観る価値はある。

ちなみに自分はエルトン・ジョンに関してはかなりライトなファンで(75年までの作品はいくつか聴いてて76年の「Blue Moves」で興味を無くした)歌詞はバーニーという人が書いてるとか基本的なことすら知らなかったが、それでも純粋に映画自体の魅力に入り込めた。なのでエルトン・ジョンや音楽に興味が無い人でも楽しめるはず。逆にコアなファンは肩透かしを食らうかもしれない。

あと膨大なディスコグラフィーの中で「Candle in the Wind」を一度も使わなかったのは偉いと思った。
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