ボロロボ

ロケットマンのボロロボのレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
3.6
幼少期の家庭環境問題、愛情問題。
天から授かった類稀なる能力。
運命的と言えるパートナーとの真の友情、愛情。
それでもやっぱりスーパースターは孤独で・・・上がって、堕ちて、また上がる。きっかけはバディの選択ミス、とも言える。

それにしても・・・ジョン・リードという人物の存在は何なのだろうか。
彼との接点がなければ、エルトンもフレディも、あれだけの名声を得てなかったかもしれないし、あんな堕落を経てなかったかもしれない・・・もちろん【たられば】の話ではありますが。
そのジョン・リード、「あれえ? 見たことあるぞぉ?」と思っていたら、GoTのロブ・スタークじゃああ~りませんか!!w

エルトンのお母さんも「見たことあるぞぉ?」と思っていたらブライス・ダラス・ハワードだった! いつになくぽっちゃり感が出ていたけど役作りのためなんだろうなあ。

【ロケットマン】のあの演出、タロン・エガートンだけに、どうにも「キングスマン」のギミックみたいに見えてしまいましたww

【I'm still standing】のPV、しっかり再現してて笑った&スゴかった!
「ボヘミアン・ラプソディ」における【ブレイク・フリー】みたいでした。

イルミネーションスタジオのCGアニメ映画「シング」で【I'm still standing】をタロン・エガートンが歌い、そのタロンはマシュー・ボーンが監督する「キングスマン」シリーズの主人公:エグジーを演じていて、そのシリーズ2作目「キングスマン:ゴールデン・サークル」ではエルトン・ジョンが本人役として出演し、そしてトドメは当作のプロデューサーがマシュー・ボーン、という連関は、偶然ではなく必然かなあと妄想を逞しくしています。

正直ものすごくグッと来ることはなかったのですが、エルトンの半生と名曲の数々をファンタジーとして再構築し、ミュージカルとして楽しめる作品に仕上げていたのはお見事。
ただ、やや駆け足感は否めないかも。レネーテとのいきさつは随分あっさりしていたように思えたり。
一方でバーニーとの信頼関係は奇跡的であり、その点においては究極のバディ・ムービーと言えるかもしれません。

エルトンの幼少期を演じる子役、ご本人の幼少期に激似でしたw


以下は不毛な比較論です。

孤独なスーパースター(ミュージシャン)の姿は、映画でいろいろ観てきました。

マイケル・ジャクソン。
ドキュメンタリー映画「THIS IS IT」。

フレディ・マーキュリー。
実話ベースの創作映画「ボヘミアン・ラプソディ」。

ホイットニー・ヒューストン。
ドキュメンタリー映画「ホイットニー~オールウェイズ・ラブ・ユー~」。

エリック・クラプトン。
ドキュメンタリー映画「エリック・クラプトン~12小節の人生~」。

ドラッグ浸けの時期があった点だけでなく、当人が存命という点でも、父親ほぼ不在という点でも、現在は真っ当に生きてらっしゃるという点でも、エルトンはクラプトンに近いように思いました。
衣装が奇抜、ゲイ、マネージャーという点ではフレディと近いですが。
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