エリオット

ロケットマンのエリオットのレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
4.2
やっと見ることができた!
洋楽はよく聞くし、今もspotifyなどで最新のチャートを聞くこともある
でも英語はあまり聞き取れないのでサウンドやメロディー、最近ではビデオの映像などで好みかどうかが分かれてしまう
エルトン・ジョンは声やメロディーはいいものの昔からあの風貌が苦手だった
なので、もっと前にこの作品が作られていたら接し方は変わったていたと思うともったいない
映画を見ていて英語が聞き取れればとこんなに強く思った作品もないのでは?
それほど、親友であり戦友でありもっと大切な存在でもあるバーニーが書く詩の内容がエルトンの人生のその時々の状況とシンクロしていて、これを字幕を挟まずに直接感じられたらと思わずにはいられなかった

ミュージカルシーンは、主人公たちが歌いながら踊りながらどんどん異なる背景の場所に移動していくのだがそれをワンカットのように世界を広げて見せてゆく手法が素晴らしい

たびたび悲惨な目にあって思いきり切ない想いに沈むエルトンだが「ショーは続くよ」ですぐにステージで唄わなければならず、それが唄っているうちになぜか癒されていくというのが繰り返されるのが印象的

エルトン・ジョンことレジー・ドワイトを演じるタロン・エガートンは圧倒的な才能に恵まれながら誰からも愛されずに生きる者の孤独と悲哀を外面内面を通じて立派に演じ切っており、キングスマンのあの青年だとは最後まで気が付かなかった。もちろん歌唱も抜群。

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