ぷじまき

ロケットマンのぷじまきのネタバレレビュー・内容・結末

ロケットマン(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ついに見た…ついに見たぞ…

みんな大好きタロンくんとエルトンおじさんはキングズマンしかりSINGしかり混ぜると美味しいものが出来るのは分かりきっているので安心して見ました。被り物かぶって軽快に跳ぶタロンにはエルトンおじさんが憑依していました。(生きてる)
平成生まれの目には陽気で楽しい好々爺に見えたエルトンおじさんですが、そこに至るまでにはたくさんの経緯があったのですね。まず家族、毒すぎますよね。どこまでも無関心で利己的で、被害者意識の強いおかあさん。
自分に触れることはおろか、持ち物にさえ関わるのを許さなかったおとうさん。大人になってから再会した父が自分の愛息子にレコードを持ってこさせ、抱き上げる姿は昔の彼がどうしたって欲しかったものなのに、財産も名声も人気も手に入れてなお、与えられなかったもの。

渋々だけどお父さんに会いに行ったり、お母さんに自分のセクシャリティをカミングアウトしたり、そういうの全部切り捨てて生きていくことも出来たと思うんですけど、そうとはしない、今なら受け入れてもらえるんじゃないかという郷愁めいた執着というか、ひっくるめて彼の優しさなんでしょうね。
バーニーが傍にいてくれてよかった。

ステージでは笑い、反対に苦しんで苦しんで酒と薬に溺れ、泣く姿にエルトン、ちょ、エルトン頼むから黙ってハグさせてくれよ話はそれからだぜと言いたくて仕方なかったのですが、最後のシーンで完全復活を遂げられたエルトンおじさんは燦然と輝いておられました。彼と彼のご家族のこれからがもっと素敵なものであることを願います。

あんま関係ないんですけどキングスマン2の飛び蹴りが最高すぎたので今回だって出れたんじゃないかなおじさん健康第一でいてくれよな!
ぷじまき

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