現実逃避帰国準備

ロケットマンの現実逃避帰国準備のレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
4.0
ミュージシャン映画祭り一人開催中~

エルトン・ジョンの伝記『ロケットマン』は、『ボヘミアンラプソディ』のすぐ後にリリースされた。素晴らしい曲を作れるのは、イングランドのゲイミュージシャンじゃないと出来ないんじゃないかと思えてきた。

フレディマーキュリーも、エルトンジョンもピアノプレイヤー。やっぱピアノの音がいい。いいな~て思う曲はたいていピアノの音が入ってる。私が好きなミュージシャン、ビートルズのLet it be、 Hey Jude、Imagineや、ジャミロクワイの曲Virtual InsanityやSpend a lifetimeもみんなピアノの音が入ってる。 なぜか好きなミュージシャン達は、みんなイングランド、English men。デュラン・デュランも好きなんだけど、ピアノの音入ってる曲あったかなあ?

エルトンジョンのファンじゃなかったけど、この映画観て好きになった。エルトンジョンと言えば、『Sing』のゴリラ、ジョニーを思い出した。観終わって、タロン・エガートンという役者を調べたら、彼がジョニーの声をやっていたと知ってびっくりした。顔が似てるからじゃなくて、歌で起用されたのかな?本人と同じ前歯の隙間が開いてるのは、特殊メイクだろうと思うけど、顔も若い時のエルトンジョンに似てると思う。

ミュージカル映画だったと知らずに観始めて焦ったけど、そんなに気にならなかった。グループセラピーで、頭の中の記憶を語っているという設定だからかな。

恋人のJohnの声と喋り方がどっかで聞いたことあるなあと思ってたら、『Game of Thrones』のロブスターク!『シンデレラ』の王子。現代のヘアスタイルと服で全然分からなかった。

スポイラーアラート↓






詩からインスパイアされてメロディが生まれる。 

曲が生まれる瞬間、「Your song」のシーン、鳥肌、涙が出た。
この歌はラブソングじゃなくて、フレンドシップの歌だったんだねえ。このシーンだけ、何度も観たい。Bernie Taupinいい奴だ。最後エンドロールで、二人は一度も口論したことが無いと書いてあった。

いい曲だなあと思う曲にはベース下降コード進行が入ってるという持論があるんだけど、この「Your song」にも入ってる♪ 旦那曰く、エルトンジョンの曲には下降コード進行が入った曲が沢山あるらしい。

旦那と一緒に観なくて良かった、この映画観たかった旦那のうんちく解説で、『Bohemian Rhapsody』の時の様に映画が台無しになるからねと旦那に言うと、エルトンジョンのアルバムCD7枚持ってきて、この順番で聞けとCDプレイヤーにプログラムして今聞かされながらレビューを書いている。

ハグすらしてくれないお父さんと、何かと息子のせいにするお母さんとの確執でずっと苦しんでいたエルトンジョンに胸が痛む。『ファンタスティックビースト』のクリーデンス・ベアボーンを思い出した。クリーデンスは子供時代に虐待されたから、特殊能力が付いたんじゃないかと思うけど、エルトンジョンの才能は、皮肉にも親の愛の不足がもたらしたのかと思った。

おばあちゃんが理解ある人だったのが救い。

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