アキラナウェイ

キングダムのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

キングダム(2019年製作の映画)
3.7
原作漫画が大ヒットしたのは知っている。実写映画化した本作もそこそこ好評で、同じく大ヒットしたのは知っている。

しかし、僕の心の中は春秋戦国時代。

当時、我(が)の国の天下の大将軍、天邪鬼(あまのじゃく)という武将が猛威を振るっており、盛大にスルーを決め込んでいた。

で、心の中の戦乱が落ち着き、天邪鬼の勢力が衰えた事もあって鑑賞。

紀元前245年、春秋戦国時代、中華西方の国、秦に信(山崎賢人)と漂(吉沢亮)という戦災孤児で奴隷の少年達がいた。彼らの夢は"天下の大将軍"になる事。しかし、王宮への仕官を命じられ、信と離れ離れになっていた漂が深手を負った状態で戻り、命を落とす。漂の無念と2人の夢を胸に、信は彼に託された地図を頼りに駆け出していく—— 。

邦画でこのスケール感はお見事。

漫画実写化の常連俳優である山崎賢人。良いんじゃないだろうか。顔面に力を込めて、やってやるよ感がハンパない。

漂と瓜二つの秦王、嬴政(えいせい)。二役を演じた吉沢亮も、山崎賢人に引けを取る事もなく、流石のイケメンっぷり。

その他、長澤まさみに橋本環奈。本郷奏多に満島真之介。豪華俳優陣がズラリ。

でも、どのキャストよりどのキャラよりも存在感ブッチ切りの無双状態なのは、大沢たかお演じる王騎。クセが強いィィィ!!

ワイヤーアクションがかなり多用されているが、攻撃を受けてぶっ飛ばされる動きで効果的に使われており、見応えは十分。

そしてそして、坂口拓さんが出ているではないか〜!!他とは一線を画すアクションに見惚れつつ、演技は棒過ぎてワロタ。

んで、ランカイとかいう巨漢の男は201cmの身長の阿見201という方が演じたそうだけど、その体躯の大きさは明らかに不自然過ぎて、リアリティを追求していた作品の中では浮いてしまっていたのが些か残念。

原作未読というフラットな状態だったのもあるけど、エンタメ作品としては十分楽しませて貰えた。