れこーど

キングダムのれこーどのレビュー・感想・評価

キングダム(2019年製作の映画)
4.5
面白い!良かった。いろいろといい布石を撒いた!

『キングダム』は私の始皇帝に対するイメージを見事に壊してくれて、それ以来のファンなんです。
それを大まかに言うと、「もし始皇帝が歴史上言われているような『残忍で冷酷な人物』であったなら、中国を統一できるほどの組織、家臣団を作り上げることは出来なかったはず」というものでした。これには本当やられました。(32巻)

映画の評価です。
キングダムファンならそのクオリティの高さ、再現性にうなるだろう。これならシリーズ化も成功する。何よりスターウォーズシリーズ完結の年に、それ以上の魅力あるシリーズが始まったと確信した。(スターウォーズに決定的に足りないのは歴史観、歴史的要素であり、いきあたりバッタリのストーリー展開には辟易している。)ぜひ今後もこのクオリティを維持してほしい。次回も見に行く。ちなみに今回は本格的に始皇帝が活躍する前前段階であり、登場人物、特に首謀者の王弟が年齢低めなので子供っぽい話になりますね。


歴史のおもしろさに気付くことは、人生を豊かにしてくれる金鉱、鉱脈を掘り当てたに等しい。



完結する為には、主な役に付ける日本人俳優だけで300人は集めないといけないのではないか。(中国のスケールは日本人の想像をこえている。)
このペースで作ると年1本で20年はかかるんじゃないか?
合戦のリアルな再現こそがこの映画のこれからを決める。プライベートライアン(近代戦だが)のようなリアリティを追求してほしい。例えばグリーンデスティニーなのはシラケる。

大沢たかお、長澤まさみが猛烈な魅力を放っている。
歴史には男のロマンが詰まってる。


歴史好きならぜひ見てほしい。日本が平城京を建てる900年以上も前から中国はこんなことになってたんです。


追記 と 今回と次回のネタバレを書きます。
今回の見所はヒョウとの別れです。これが一番大事で、城への潜入や左慈との対決はクライマックスではあるが、これ以降のシリーズで何度も見直され思い出されるのは、むしろヒョウのあの勇姿と死別です。これを手抜きしてたら私は席を立つつもりでしたね。(笑)
逆にこのシリーズを追うなら、あの2つのシーンは映画館で見とかないといけません。(きっぱり)


(呂不韋の存在感もどれだけ再現できるか楽しみです。配役にはケン・ワタナベを予想してます。)

漫画により過ぎて子供っぽい話にしないようにして欲しい。実写の良さを生かしていただきたいです。




中国のあるあるですが、食事は基本的に戦地で料理します。冷えたものを口にしないのが中国人です。
この時代には孫子の兵法は書かれてました。
中国人は総じて賢いです。人を測る指標の1つIQなら日本人より高いと思います。
星を見たり、易による占いもいくさでは重視されます。

私は中国を知れば知るほど、尊敬と侮蔑という2つの矛盾した感情を持たずにはいられません。


4.5の評価は高すぎるかもしれないが、今後効果を発揮する布石が見事にうたれている。シリーズが進むと今回のエピソードが輝くことだろう。

ワイヤーアクション
身体能力の高さですけど、古代人は現代人の比ではないと思います。腕力や戦闘力は死線をいくつも乗り越え、とんでもないことになっていたと私は想像しています。
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