さうすぽー

キングダムのさうすぽーのレビュー・感想・評価

キングダム(2019年製作の映画)
3.6
自己満足点 71点

おめでとう!(*^^*)
実写化成功作に入ったと思います!

確かに色々と思うところもあるのですが、映画館を出た後の満足感は大きいです!
なので、まずは壮大なスケールの作品を見事に再現させた全ての俳優、スタッフに拍手を贈りたいです!👏

キングダムはもちろん読んでます!
大好きで読んでます!
(何故ここまで強調するかと言うと、先日コナンのレビュー書いた時に色々と問題が起こったので)

中国の秦を舞台にした「キングダム」が実写化されると聞いた時はそれは驚きました!
スケールの大きい話ですし、日本が舞台では無いので実写化は出来ないと思ってました。

また、監督は「BLEACH」を作った佐藤信介なので少し不安がありましたが、原作者の原先生が自ら脚本に携わると聞いて期待が高まりました!

その結果、無駄な場面があまり無くなおかつキングダムらしい台詞等があって良かったです!
特に山の民との交渉シーンの台詞は一番キングダムらしさと主人公らしさが原作に出ている部分でして、それを入れたのは本当にありがたかったです!

まず、セットと衣装が非常に作り込んでいました。
恐らく今までの邦画の中でもここまで作り込まれてるのは現在ではなかなか観れないと思います。
特に凄かったのは王宮のセットですね。
綺麗なCGと相まって華やかな王宮の外観を見事に再現していたと思います。

細かい所ではありますが、個人的に驚いたのは「山の民」のデザインです!
恐らくこの映画の唯一と言っていい原作以上に良かったポイントだったでしょう
衣装自体は再現通りだと思うのですが、原作やアニメだと仮面が少し安っぽくてロボットみたいなので少し違和感があったのですが、実写では中国のスタッフがデザインしたのか、原住民ぽくて少々不気味で威圧感のあるデザインになっていたので、本当に素晴らしかったです!

それにCG良かったのですが、そこは半々かなと思います。
邦画ってCGが安っぽい時が多いのですが、この映画ではどこからがセットや本物でどこからがCGなのかがわからない所が多かったです。
しかし、アクションに関してはCGやワイヤーアクションに頼りすぎてる気がしました。

そして、キャストについてですが
山崎賢人に関しては悪くはないと思います。
オーバーな演技ではありますが、信の個性や性格が再現されていました。
しかし、所々台詞回しが微妙な所が目立ちました。

また、エイ政と信の幼馴染である漂を演じた吉沢亮に関しては存在感とカリスマ性が光っていました。
山崎賢人ファンには申し訳ないのですが、吉沢亮の方が輝いていました。
特に王らしく貴賓のある政と明るく庶民的な漂との演じ分けが見事でした。
ただ一つ惜しかったのは、漂が死ぬ直前の演技が大袈裟に感じました。
もう少し死ぬ寸前の苦しい感じも出した方が良かったと思います。

長澤まさみに関してはかなり良かったです!
原作の楊端和の美しさや色気が見事に出ていて、特に美脚に目が行きました(笑)

そして、パーフェクトだったのが秦の大将軍、王騎役の大沢たかおです!
ドラマの「仁」の時から好きな役者ですが、巨漢で豪傑な王騎でした!
彼は王騎を演じるために体重を15キロ以上増やしたそうですが、まさに大男で出てきたら圧倒されました!

橋本環奈は良いときが多いのですが、この作品は少し微妙でした。
原作が子供だということもあってか、あまり役にはまってなかった気がします。
また、河了貂は山の住人なのに顔が綺麗過ぎるのも気になります。

そして、一番気になったのは場面の時の移り変わりがスライドで切り替わるのがかなり気になりました。
凄く安っぽいし、何ならパソコンの動画っぽくて嫌いでした。

また、音楽が多すぎました。
特に前半の方は俳優の演技を見たかったのに、結構音楽で盛りすぎてる気がしました。
またしても邦画あるあるが目だってしまいました。

また、欲を言えばこの映画は確かに実写としての再現度は高いのですが、あまりオリジナリティが無いと思います。
結局原作オリジナルを再現していて、実写オリジナルの要素があまり無かったので、続編を作るときの課題にしてほしいです。

とは言え、キングダムという難しい作品に対して真摯に取り組んだ姿勢は讃えたいです。
続編も観たいし、興行的に成功してほしいです!