思った以上に原作ファンにがっかりさせないように作り込んでいる。
山崎賢人の表情はマンガのよう。吉澤嬴政の演じ分けも別人のようだった。嬴政になった途端、趙での壮絶な生い立ちを背負った秦王嬴政としての背景が見えるようだった。
前評判でも話題の、違和感しかない大沢たかおの王騎は、似ていないのは顔だけ。雰囲気、声、体つき、全てが王騎。見てみると素晴らしかった。俳優さんの努力を感じる。彼の二の腕は縦線が入っていて、マンガのように見えた。
長澤まさみの楊端和も圧巻だった。美しさと強さの融合。欲を言えば、二の腕をもう少し鍛えて欲しかった。
総じてアクションシーンも素晴らしい。左慈役の俳優さんもとても素敵だった。
続編ができるかは、正直微妙。爆発的な面白さと言うよりも、原作を裏切らずこじんまりまとめた感じがする。
続きをやるとすれば、初陣→王騎の死→山陽での廉頗戦まで行かなければ、合従軍+蕞の戦いをセットで1作に収められないのではないかと。
