意外と評判がいいので確認のために見てみた。
キャスティングと演技は総じて良かった。
特に王騎は、危ぶんでいたぶん、「成立してる！」という驚きでたかおのプロップスが一時的に爆上がりしました。一時的に。
原作忠実度も良いバランス。
うまく省略・改変しつつキメの場面はしっかり再現していて手堅い作り。
とはいえ原作ファンのデメリットで、名場面ほど学芸会に見えてしまうのやはりは避けられず。
笑いが入るはずの場面でも、作り手の真面目さが透けて見えてちょっとイタ寒い。
もうちょっとバランス崩してでも突き抜けてくれた方が、もともと邦画のバジェットでは無理のあるこの作品の実写化の中でまだ納得しやすくなったのでは。
画的には、セットやロケやVFXでだいぶ頑張ってはいるものの全体のチープさは否めず、山の民は貧相だし、ランカイは昔のハルク並のCGだし、アクションはワイヤーで引っ張られてる感がありすぎて冷めるし。
坂口拓でプラス１点◎
