はまち

キングダムのはまちのレビュー・感想・評価

キングダム(2019年製作の映画)
4.0
もうひといき!感が残っているのだけど、
それは良い意味としてレビューしていきたい。

原作もアニメも全然知りません。
ただ予想に反してわりと単純明快なストーリーとテーマだったのですね。

夢と希望と友情を軸にした壮大な兄弟ゲンカのお話。
最後の勝ち負けがなんかフワッとして感じたのは、国取り合戦ではなかったからということだと思いました。

にしても尺は惜しまないで欲しかったかな。
子供時代のくだり、もっと厚めで観たかった。
子役の2人がすごくよかったから。

討ち入りの作戦も、え、うまく行きすぎじゃね?ってくらいサクサクしてたし。
スピード感と、ぎゅっと詰めてスケールの大きさを強調した感じかな。

つまり大河ドラマ枠で数ヶ月の連ドラ仕立てで観たかったってことです。
スマホで観てしまったからだよね、
劇場のスクリーンだったらまた違ったはず。

しかしやっぱり、
ビジュアルの強さは最強だったと思う。

山﨑健人、吉沢亮、長澤まさみ、
そして大沢たかお様(←)。
強い。華しかない画ヅラに終始魅了される。

大きなお世話だと思われるかもだけど、
山﨑健人くんの主演した「アナザー」を思い起こしてほしいのだけど、(え?知らない?)、
要は、彼はすげぇ人気だけどその確固たる理由がわからないまだったのね、
私が彼を意識し始めたのは「グッドドクター 」あたり。

そして今回のキングダムを観て、
あ、なるほどなって。
なんとなく人気の理由がわかって来た気がした。
そのくらいシンの演技がよかった。
表情、セリフ、声のトーンと出方、
良い意味でマンガ的な。
三次元ならありえないけれど、
二次元だったら物足りない感じの絶妙な存在感。
ヒョウが死ぬときとか、
感動というよりはもらい泣きしてしまうような熱いお芝居を、
暑苦しくなくできるところはさすが。

そしてヒョウ役の吉沢くん。
この人の作品をちゃんと注目してみたことがなかったんだけど、
声がすごく素敵ですね、
張り上げた声に強さがあって役にぴったりだったなぁ。
もっとカワイイ声なのかと思ってた。
まぁあとは圧倒的な顔のキレイさなんだけどもね。

この、これまで胸キュン少女漫画系のさわやかイケメンのイメージだった2人の印象を今作でくるっと変えてもらった感じです。

そして大好きな長澤まさみちゃん。
男性が、
女性の太ももが好きって言うのに今までピンと来てなかったんだけど、わかった。
これでわかりました。
ありがとうございます。
長澤まさみのようたんわ、
見た目と中身のギャップたまらんランキング世界一だった。
殺陣のシーンだけあと100回観れる。

で、大沢たかお様ね。
ねーなにー?あの喋り方〜〜?!
一歩間違ったら一瞬で作品全体をシラけさせることもできるのにあの溢れるカリスマ性。
んっふ
耳元で言われたい。

最後はワンオクでエモーショナルに〆る。

視覚聴覚の満足度は120%

私はスマホで鑑賞したのだけれど、
これはほんと、大きなスクリーンで観るべきだったな。
続編は絶対に劇場に行こう。

少し気になった点、
アフレコに違和感がある箇所が多かったような。
別撮りしてます感がすごくて、
これは演出なのか?とずっとモヤモヤした。

プライムで観たのだけど、
劇場とDVDではまた違うのでしょうか?
うーん、いまだにわからず。

それとアクションシーン。
私はアクション映画あまり観ないから普通に観てたけど、少し独特だった気がする。

ワイヤーで吹っ飛ばされたカット尻のジャンプカットっぽいのとか、
そもそも、思ったより吹っ飛んで行く感じが古き良きアクション映画のそれだったような。

このスケールでCGバキバキの時代からすると、
これもまたあえての演出なのか否か、みたいな。

ただどちらにせよ先ほども述べたように、
視覚聴覚の満足度が非常に高いのでどっちでもいいかな。
重箱の隅をつついてるだけです。
続編たのしみ。
はまち

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