Yukiko

デュエリスト/決闘者のYukikoのレビュー・感想・評価

デュエリスト/決闘者(1977年製作の映画)
3.9
2022年6月23日
『デュエリスト/決闘者』  1977年イギリス制作
監督、リドリー・スコット。
この監督さんの『悪の法則』もどのような物か興味がある。

1800年代、フランス。
デュベール(キース・キャラダイン)は中尉。
将軍から、フェロー中尉(ハーヴェイ・カイテル)への伝令を
受け、デュベールはフェローに面会をし、軍令を伝える。
が、フェローは、デュベールに決闘を申込む。
その後も、繰り返し、出会う度にフェローは、デュベールに
決闘を申込むようになっていく。


何故、時を超え、場所を変えて、フェローはデュベールに
執着し、決闘を申込むのか?
デュベールは何故、フェローの決闘の相手をしてしまうのか?

映画を観終わっても、その辺「腑に落ちる」とは言い難い。
フェローは決闘好きな偏執狂というイメージを持って
しまった。

フェローは、大好きなフェンシングのお相手をしてくださる、
自分よりも強い相手が欲しかったのだろうか?などと
思ったが。

しかし、この時代、特にフランスでは決闘が大流行りだった
とか。
時代も、ナポレオンが現れ共和制にし、失脚してルイ18世の
王政復古の時。
それらの時代に翻弄されるフェローに反して、デュベールは
出世していく。

この映画の良さと言えば、その時代を彷彿とさせるような
ドレス、髪型、物、拳銃も。風景も。
男の人の三つ編みを初めて観たような気がする。
その時代、そういう髪型だったんだ。

バックの風景も懐古調で、映画の雰囲気によく合っていた。
さすが、リドリー・スコットさん、こだわりの映画なの
ですね。

これがデビュー作とのことです。
この2年後に『エイリアン』を発表。
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