たかやん

デュエリスト/決闘者のたかやんのレビュー・感想・評価

デュエリスト/決闘者(1977年製作の映画)
3.8
巨匠リドリースコットの長編デビュー作、生涯決闘に明け暮れるナポレオン軍の2人の将校を描く。現実の諍いと同様に二人の因縁のきっかけはなんてことない些細なこと。ただし、ひとたび決闘を申し込まれれば安易に拒絶できない。男が漢であるための〈名誉〉に関わるから。
決闘のスタイルも(剣→騎乗→拳銃)と時代の流れとともに移行し、時には激しく時には気だるく決闘が繰り広げられる。
そんな決闘も永遠に続くはずもなく終わりを迎えますが、ラストカットの美しさは必見です!凄い!!

ただ決闘という殺し合いの中で育まれる二人の奇妙な友情に対して、主人公らに感情移入しきる前に映画が終わってしまったあっけなさをどうしても感じてしまう(´・_・`)
それでもデビュー作にして既に完成度の高さが伺えますが(^^;

ちなみに77年の映画にして出演するハーヴェイカイテルのお顔は『スモーク』あたりと全然変わらないですね。若々しさが感じられない。そのお顔のまま生まれてきたのかってくらい彼の少年期青年期の風貌を想像できないです(笑)